かつての赤線区域だった有楽町旅館街は、現在は「柿田旅館」「旅館ふじみ」2軒の旅館が営業中です。
出雲市商工案内*1 によると、塩治町新地と呼ばれた赤線街には、特殊喫茶店がありました。
昭和33年の売春防止法により、塩治町新地は、有楽町旅館街に生まれ変わりました。*2
売春防止法施行前後の「出雲市商工名鑑」*3*4を比較すると、旅館や下宿に転業していることを見て取ることができます。
休業中の旅館の建物。
旅館街の北側。奥行のある建物であることが解ります。
旅館街の東側にある稲荷神社。
出雲(有楽町旅館街)塩治町新地跡
参考文献
*1
出雲市商工課出雲市商工案内出雲市商工案内所1948
P.70-P71
特殊喫茶 塩治町
京家、花家、旭亭、大三亭、郎亭、菊代亭、寿亭
特殊喫茶店組合の広告頁
…
*2
出雲商工会議所出雲市商工発展誌出雲商工会議所1984
P.78
昭和33年、売春防止法の施行に伴い、塩治(えんや)有楽町の業者は、数回にわたり対策協議を重ねた…
*3
出雲市商工課出雲市商工名鑑 1952出雲市
塩治新地
壽亭、菊代亭、京家、朝日亭、第三亭、百々の家、富時家、郎亭、花家
*4
出雲市商工課出雲市商工名鑑 1961出雲市
旅館
旭荘 上塩治町 有楽
柿田旅禍 上塩治町 有楽
香月旅館 上塩治町 有楽
菊乃家旅館 塩治町…