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板橋(大谷口配水塔)バス停の名も「水道タンク前」。ロマネスク様式。

仙川から大山へ向かう途中。大きな水道タンクが建っています。

バス停の名も「水道タンク前」。

現在の水道タンクは、昭和47年に廃止した旧配水塔のデザインを引き継ぎ、地域のシンボルとして建て替えたものです。*1

旧配水塔(大谷口配水塔)の造形意匠は、ロマネスク様式です。
ロマネスク様式は、ローマ建築を疑似的に模した様式で、曲線が多く用いられています。配水塔の頂塔部(ドームの上のさらに小さい塔)もロマネスクの特徴で、彩光や通風と装飾の目的で設けられています。*2

旧配水塔では、階段室最上部の窓は同一の形が3つ並んで(「トリフォリウム」と呼ばれる)いました。*2
が、新しい水道タンクでは、機能やコストを重視したためでしょうか。「トリフォリウム」は再現されておらず、全体的にシンプルなデザインになっています。

参考文献

*1
全日本建設技術協会平成22年度全建賞全日本建設技術協会 リンク
大谷口給水所整備事業 リンク

本事業は、昭和47年に廃止した配水塔跡地に、新たな拠点給水所となる大谷口給…

*2
土木史研究. 論文集
窪田陽一大谷口配水塔の設計の過程と技術的特徴2006 リンク

P.85
大谷口配水塔の造形意匠は、ローマ建築を疑似的に模したロマネスク様…

参考記事

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