北総線矢切り駅からも見える栗山配水塔は、1937(昭和12)年竣工した配水塔で、千葉県営水道の要となった施設です。*1
近傍に新設された「ちば野菊の里浄水場」の稼働により、2007(平成19)年度に古ヶ崎浄水場は閉鎖されましたが、栗山浄水場と栗山配水塔は、現役施設として活躍しています。*1
配水塔の円筒形の胴体には、ドーム状の塔屋が被さり、さらに頭頂部には四本の柱で支えられた換気口が備わっています。また、ドームの周囲にはバルコニーがめぐらされた意匠になっています。*1
平成19年に、栗山配水塔の西隣にできた「ちば野菊の里浄水場」の名前は、伊藤左千夫の小説「野菊の墓」に由来しているそうです。*2
栗山配水塔の敷地周辺の電柱プレートには、「野菊支」と書かれています。