今回は、嶋原(京都府)の町並みと風俗を散歩します。
嶋原は、江戸時代に公認されていた花街で、寛永17年(1640年)に、嶋原の前身である六条三筋町から現在の地に移されました。その混乱の状況が九州で起きた島原の乱(寛永14~15年)を思わせたことから、新遊廓は嶋原と呼ばれるようになりました。*1
遊廓の入口には大門があります。
大門は木造で、堅固な屋根をつけています。門の左右の通路(袖門)は、門が閉まった後の急用通路として使われました。*2
時代劇でよく見かけるものと同じものがあります。
大門は、京都市登録有形文化財に指定されています。
【参考文献】
*1 明田鉄男:日本花街史(雄山閣,2002)P.25
*2 小野武雄:吉原と島原(講談社,2002)P.81