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安来(山常楼)国登録有形文化財

安来港は、山陰唯一の良港で、江戸時代から明治にかけて全盛を迎え、米穀の卸商、呉服商が増加しました。
安来の花街は、大正年間に関係者からの出資を募りスタートしました。当時は、皆生温泉も今のような姿ではなく、米子町にも料亭が少なく、米子周辺からのお客で持切りでした。*1

芸妓の全盛時代、検番は、安来検番、福島検番、二岡検番の三軒で、料理店の主なものは、山常、瓢家、飯島屋、森田菊助、たなべ、釜田屋、小浜、十神館、田中屋、立花屋、がありました。*2

現在の山常楼の建物は、昭和9年頃に建て替えが行われたときのもので、今なお料亭として使われ続けていることに大きな歴史的価値があります。(案内板より)

玄関付近。

参考文献

*1
安来市誌編さん委員会安来市誌 下巻安来市1999.3
飲食店
戦前の商業
P.553 江戸時代から明治まで安来の商人には度胸と根性と信用で豪商を営むものが多く、さらに、山陰唯一の…
*2
安来港誌復刻編纂委員会安来港誌百年前の港町安来の町誌安来港誌改訂編集委員会2009
P.52 (安来節の)成立と芸妓と料理店 今から五十年前、天保年間に藩の頭分を本町の御用係にした。御用…

参考記事

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