大山阿夫利神社(1丁目)から大山頂上(28丁目)を目指し、登山を開始します。登山道には、1丁目、2丁目……..と、標識が建っているので、どれくらい登ったのかを知ることができます。この点は、大雄山の二十八宿石燈籠※1に似ています。
1時間近く歩き、16丁目の追分に到着です。広場になっているので、ゆっくり休憩できる場所です。
ここに、大きな道標が建っています。
道標は、1716年に初建され、3m68cmもあります。麓から強力たちが担ぎ上げたそうです(案内板より)。
道標の正面に、「奉献石尊大権現大天狗、小天狗御寶前」、左側面に「新吉原町講中」と刻まれています。*1
当時の新吉原関係者が力を持っていたこが想像できます。
新吉原関係者が寄進した大山詣の道標は、他に渋沢の道標※2がありますが、それよりもはるかに大きいものです。
裏面には、複数の世話人の名前と「京町一丁目」などの吉原遊廓の町名が刻まれています。
その左側には、「…〇年再建」と記されています。案内板に書かれている通り、この道標は、1716年に初建され、その後再建されたようです。