藤栄会という名前の講の記念碑が建っています。
大山信仰の講には、老舗の大店とそこに出入する諸職人の講もあります。藤栄会は、現在の上野松坂屋(老舗呉服店)と出入りの人たちが作った講で、現在も続いている講中です。*1
松坂屋と大山との関わりは宝永4年(1707)、松坂屋の前身が上野に店を構えた時に、敷地内にすでに大の神が祀られていたために、大山に人を派遣して商売繁盛を祈願させたのがその始まりでした。*1
囲みの玉垣には、御料理「喜久家」の名が刻まれています。
「喜久家」は、東都芸妓名鑑 下谷花街の項にも記載があります。*2